Thirty’s
この日は、ほぼ定時で退社すると、買い物を済ませて、そのまま真っすぐに帰宅した。
着替えると、すぐに夕飯の準備に取り掛かり、加奈の帰りを待つ。食事を共にし、ゆっくりと落ち着いた雰囲気で話をしたかった。
だが、二十時、二十一時・・・彼女が帰宅してくる様子がない。今は国会も閉会中だから、以前のように深夜や午前様に帰って来るというようなことはほとんどなくなり、もしあったとしても必ず、その前に連絡がある。
(何かあったんだろうか・・・?)
やがて、時計の針が二十二時を指し示したのを見て、俺は堪りかねて、スマホを手に取る。呼び出し音が鳴る、一回、二回・・・だが、加奈が出ることはなく、それは留守電応答に変わる。
一旦、電話を切ると、今度はLINEを打つ。
『お疲れ様、今どこ?連絡下さい。』
我ながら、もうちょっと気の利いたことが書けないのかと思いながら、それでも焦る気持ちが抑えきれず、送信してしまう。そのまま、画面に注目するが、既読にはならない。
(まだ仕事中ということなのか・・・?)
そう考えるのが自然なはずなのに、昨日の今日だけに妙な胸騒ぎが抑えられない。もう一度電話してみるが、やっぱり留守電に切り替わるだけ。
(加奈・・・。)
それとも、ひょっとしたら、どこかで事故にでも・・・。悪いことばかりが頭に浮かんで来て、いたたまれなくなっていると、さっき送ったLINEのメッセ-ジにフッと既読が付いた。ハッとした次の瞬間
『ごめん、今夜は帰らない。ひとりに、なりたいの。』
そんなメッセ-ジが送られて来る。
(どういうことだよ。)
慌てて、電話をするけど、今度は呼び出し音も鳴らずに留守電に繋がる。電源が切られた、ってことか・・・。
俺はスマホを手にしたまま、立ち尽くした。
着替えると、すぐに夕飯の準備に取り掛かり、加奈の帰りを待つ。食事を共にし、ゆっくりと落ち着いた雰囲気で話をしたかった。
だが、二十時、二十一時・・・彼女が帰宅してくる様子がない。今は国会も閉会中だから、以前のように深夜や午前様に帰って来るというようなことはほとんどなくなり、もしあったとしても必ず、その前に連絡がある。
(何かあったんだろうか・・・?)
やがて、時計の針が二十二時を指し示したのを見て、俺は堪りかねて、スマホを手に取る。呼び出し音が鳴る、一回、二回・・・だが、加奈が出ることはなく、それは留守電応答に変わる。
一旦、電話を切ると、今度はLINEを打つ。
『お疲れ様、今どこ?連絡下さい。』
我ながら、もうちょっと気の利いたことが書けないのかと思いながら、それでも焦る気持ちが抑えきれず、送信してしまう。そのまま、画面に注目するが、既読にはならない。
(まだ仕事中ということなのか・・・?)
そう考えるのが自然なはずなのに、昨日の今日だけに妙な胸騒ぎが抑えられない。もう一度電話してみるが、やっぱり留守電に切り替わるだけ。
(加奈・・・。)
それとも、ひょっとしたら、どこかで事故にでも・・・。悪いことばかりが頭に浮かんで来て、いたたまれなくなっていると、さっき送ったLINEのメッセ-ジにフッと既読が付いた。ハッとした次の瞬間
『ごめん、今夜は帰らない。ひとりに、なりたいの。』
そんなメッセ-ジが送られて来る。
(どういうことだよ。)
慌てて、電話をするけど、今度は呼び出し音も鳴らずに留守電に繋がる。電源が切られた、ってことか・・・。
俺はスマホを手にしたまま、立ち尽くした。