Thirty’s
「総一郎、今、唯さんと仕事してるらしいじゃないですか?」
「なんで、それを・・・。」
「別に直接つながっているわけではありませんけど、知ろうと思えばそのくらいの話は耳に入って来ますよ。」
得意満面で、そんなことを言う三嶋さんの顔を、私は言葉もなく見つめる。
「でも、安心して下さい。ふたりの焼けぼっくいに火が付くことは絶対にありませんから。」
「なんでそんなことが言えるの?」
「総一郎が唯さんに未練があるのは間違いないですけど、でも自分を傷つけた彼女を、やっぱり彼は許せない、信用できないんですよ。」
「・・・。」
「そして、キャリア官僚のエリ-トであるあなたも所詮、総一郎の『身の丈には合ってない』存在でしかない。総一郎があなたとのことに煮え切らないのも、あなたも所詮、総一郎が選べる人じゃないから。つまり・・・総一郎にふさわしいのは結局私しかいない、そう言うことなんですよ。」
「言いたいことばかり、並べないでよ!だいたいあなただって・・・。」
さすがに頭に来て、大声が出てしまったが
「そう、今までは妹扱い。あなたたちと同じ土俵に上がれもしなかった。でも、私もいろいろ修羅場を潜り抜けて、今日を迎えてますから。今度はそう簡単には引き下がりませんし、総一郎を手に入れる自信もありますから。まぁ見てて下さい。」
自信満々の三嶋さんは
「ということで、仁義は切りましたから。ここからは恨みっこなしで、よろしくお願いしますね。」
そう言って、笑顔を浮かべると背を向けた。
そして、呆然と立ち尽くす私が残った。
もう頭の中がぐちゃぐちゃだった、何が真実で、何が信じられるのか・・・。
ふと、脳裏に浮かんだ総一郎の優しい笑顔が、遠ざかって行くのを、私はどうすることも出来なかった。
「なんで、それを・・・。」
「別に直接つながっているわけではありませんけど、知ろうと思えばそのくらいの話は耳に入って来ますよ。」
得意満面で、そんなことを言う三嶋さんの顔を、私は言葉もなく見つめる。
「でも、安心して下さい。ふたりの焼けぼっくいに火が付くことは絶対にありませんから。」
「なんでそんなことが言えるの?」
「総一郎が唯さんに未練があるのは間違いないですけど、でも自分を傷つけた彼女を、やっぱり彼は許せない、信用できないんですよ。」
「・・・。」
「そして、キャリア官僚のエリ-トであるあなたも所詮、総一郎の『身の丈には合ってない』存在でしかない。総一郎があなたとのことに煮え切らないのも、あなたも所詮、総一郎が選べる人じゃないから。つまり・・・総一郎にふさわしいのは結局私しかいない、そう言うことなんですよ。」
「言いたいことばかり、並べないでよ!だいたいあなただって・・・。」
さすがに頭に来て、大声が出てしまったが
「そう、今までは妹扱い。あなたたちと同じ土俵に上がれもしなかった。でも、私もいろいろ修羅場を潜り抜けて、今日を迎えてますから。今度はそう簡単には引き下がりませんし、総一郎を手に入れる自信もありますから。まぁ見てて下さい。」
自信満々の三嶋さんは
「ということで、仁義は切りましたから。ここからは恨みっこなしで、よろしくお願いしますね。」
そう言って、笑顔を浮かべると背を向けた。
そして、呆然と立ち尽くす私が残った。
もう頭の中がぐちゃぐちゃだった、何が真実で、何が信じられるのか・・・。
ふと、脳裏に浮かんだ総一郎の優しい笑顔が、遠ざかって行くのを、私はどうすることも出来なかった。