Thirty’s
「僕に『加奈には君はふさわしくない』と言った山本さんが、君に提示する未来。それは僕にも想像できる。そしてそれは残念ながら、僕では絶対示せないものだってこともわかってる。」
「・・・。」
「そして、その未来に君が心惹かれるのは仕方ないと、僕は思う。さっき君に『なんで責めないの?』って言われたけど、そのことで、僕が君を責める資格はないんだよ。」
そう言って、力なく笑う総一郎。次の瞬間
「なんで?」
思わず、私はそう聞いていた。
「なんで、資格がないのよ?」
「加奈・・・。」
「『俺と結婚を前提に付き合ってるのに、ふざけるな。』普通の彼氏なら、そう言うのが当たり前じゃない?」
「・・・。」
「私はね、総一郎。あなたが唯さんと一緒に仕事してることも、それを黙ってたのも嫌だった。三嶋さんに告白されたことを言ってくれなかったのも嫌だった。だって、あなたは私の彼氏なんだから。彼氏が自分以外の女と近いのなんか、嫌に決まってるじゃない!」
「それは・・・。」
「なのに、あなたは自分の彼女が、他の男と近いどころか、プロポ-ズされても平気なんだ?」
「平気じゃないよ。だけど・・・。」
「山本さんに、自分の方があなたより、私のパートナーにふさわしいって、面と向かって言われたんでしょ?」
「・・・。」
「悔しくなかったの?なんで、そんなことはないって言い返してくれなかったの?違うって言ってくれなかったの?」
そんなつもりはなかったのに、つい責めるような口調になっている自分に気付いたけど、もう止まらなくなってしまった。
「あなたにとって、私なんて、その程度の存在でしかないんだ?」
「加奈・・・。」
「唯も理沙もいるから、お前にそんなに執着する必要なんかない。そういうこと?」
「バカなことを言うな!」
ついに総一郎も声を荒げる。でも
「私にはそうとしか思えないよ!」
私は言い返した。
「・・・。」
「そして、その未来に君が心惹かれるのは仕方ないと、僕は思う。さっき君に『なんで責めないの?』って言われたけど、そのことで、僕が君を責める資格はないんだよ。」
そう言って、力なく笑う総一郎。次の瞬間
「なんで?」
思わず、私はそう聞いていた。
「なんで、資格がないのよ?」
「加奈・・・。」
「『俺と結婚を前提に付き合ってるのに、ふざけるな。』普通の彼氏なら、そう言うのが当たり前じゃない?」
「・・・。」
「私はね、総一郎。あなたが唯さんと一緒に仕事してることも、それを黙ってたのも嫌だった。三嶋さんに告白されたことを言ってくれなかったのも嫌だった。だって、あなたは私の彼氏なんだから。彼氏が自分以外の女と近いのなんか、嫌に決まってるじゃない!」
「それは・・・。」
「なのに、あなたは自分の彼女が、他の男と近いどころか、プロポ-ズされても平気なんだ?」
「平気じゃないよ。だけど・・・。」
「山本さんに、自分の方があなたより、私のパートナーにふさわしいって、面と向かって言われたんでしょ?」
「・・・。」
「悔しくなかったの?なんで、そんなことはないって言い返してくれなかったの?違うって言ってくれなかったの?」
そんなつもりはなかったのに、つい責めるような口調になっている自分に気付いたけど、もう止まらなくなってしまった。
「あなたにとって、私なんて、その程度の存在でしかないんだ?」
「加奈・・・。」
「唯も理沙もいるから、お前にそんなに執着する必要なんかない。そういうこと?」
「バカなことを言うな!」
ついに総一郎も声を荒げる。でも
「私にはそうとしか思えないよ!」
私は言い返した。