Thirty’s
「お肉、お肉。とにかく気分が落ちてる時には、肉をたらふく食べて、気持ちを上げるのが一番です。」
私を焼き肉屋へ引っ張って行き、鉄板の前に座った茉莉は
「食べ放題、飲み放題コースでいいですよね。じゃ、注文しちゃいま~す。」
有無を言わさず、注文パッドを操作する。私、もともとそんなに食べないし、まして今はそんな気分じゃ・・・なんて口を挟む暇もない。
すぐにジョッキのビールが、それぞれの前に置かれると
「じゃ加奈さん、今日はお疲れ様でした。カンパ~イ!」
茉莉は満面の笑みで私のジョッキにカチンと自分のジョッキを重ねて、グイッと一飲み。ウ~ン、いい飲みっぷり・・・ってそうじゃない。
「お肉はまずはタン塩とカルビ、それにハラミを二皿ずつ。あと、何か食べたいものがあったら言って下さいね。」
「・・・。」
半ば呆然と彼女を見つめている私に、全くお構いなしのマイペ-ス。やがて、お肉の皿が運ばれて来ると
「焼き奉行は私にお任せを。」
と言うや、鉄板に次々と肉を乗っけて行く。ジュッという音と立ち込めて来るいい匂いに、食欲のないはずの私もだんだんその気になって来てしまった。
「もう大丈夫です。取り敢えず食べましょう、話はそれからです。」
こうなったら、茉莉のペ-スに付き合おう。腹を決めた私は、小皿にタレを注ぐと、箸を手に取った。
私を焼き肉屋へ引っ張って行き、鉄板の前に座った茉莉は
「食べ放題、飲み放題コースでいいですよね。じゃ、注文しちゃいま~す。」
有無を言わさず、注文パッドを操作する。私、もともとそんなに食べないし、まして今はそんな気分じゃ・・・なんて口を挟む暇もない。
すぐにジョッキのビールが、それぞれの前に置かれると
「じゃ加奈さん、今日はお疲れ様でした。カンパ~イ!」
茉莉は満面の笑みで私のジョッキにカチンと自分のジョッキを重ねて、グイッと一飲み。ウ~ン、いい飲みっぷり・・・ってそうじゃない。
「お肉はまずはタン塩とカルビ、それにハラミを二皿ずつ。あと、何か食べたいものがあったら言って下さいね。」
「・・・。」
半ば呆然と彼女を見つめている私に、全くお構いなしのマイペ-ス。やがて、お肉の皿が運ばれて来ると
「焼き奉行は私にお任せを。」
と言うや、鉄板に次々と肉を乗っけて行く。ジュッという音と立ち込めて来るいい匂いに、食欲のないはずの私もだんだんその気になって来てしまった。
「もう大丈夫です。取り敢えず食べましょう、話はそれからです。」
こうなったら、茉莉のペ-スに付き合おう。腹を決めた私は、小皿にタレを注ぐと、箸を手に取った。