Thirty’s
「あなたとのことも、最初の内はデートや食事に誘ってたみたいだけど、すぐに態度を変えて、あくまで仕事優先になっていった。あなたを事実上のアシスタントのような立場にしたのも、個人的感情、思惑がなかったとは言わないけど、でもあなたの力が必要だと思ったからであることは間違いない。そして、私もあなたが専務の期待に沿えるだけの社員であると認めている。」
「室長・・・。」
「私はなるべく公平な目で見て来たつもりだけど、今では専務としても、ひとりの女性としてもあなたの存在を欲している唯さんの気持ちを理解するようになった。彼女をお預かりしている立場としては、応援してあげたいと思ってる。そして、これは沖田くんにとっても、悪い話じゃないと思う。私はいろんな意味であなたたちの相性は悪くないと思うよ。」
「・・・。」
「でもこれまでの話はあくまで唯さんサイドに立ってのこと。あなたにはあなたの感情もあれば、大切にしたいものもある。あって当然。あなたと唯さんの関係は、彼女が一方的に終わらせた。それは彼女自身わかってることだし、そのことにあなたがわだかまりを持つのも当たり前だと思う。それに、今のあなたには、結婚を視野に入れて同棲している女性がいることもお聞きしてる。私はその方の人となりとかを一切存じ上げないから、こんなことを言ってはいけないのだろうけど、でも私の目から見て、あなたと唯さんが一緒にいることは、お互いの為になるように、私には思える。」
「そう・・・ですか。」
言葉少なに俺は答えた。
「だから、一度唯さんと話をしてみて。今のままではよくないと思うから。そして、こういうことは、時間を掛けて、いいことはひとつもない。私はそう思うから。」
「わかりました。」
その上司の言葉に、俺は頷いていた。
「室長・・・。」
「私はなるべく公平な目で見て来たつもりだけど、今では専務としても、ひとりの女性としてもあなたの存在を欲している唯さんの気持ちを理解するようになった。彼女をお預かりしている立場としては、応援してあげたいと思ってる。そして、これは沖田くんにとっても、悪い話じゃないと思う。私はいろんな意味であなたたちの相性は悪くないと思うよ。」
「・・・。」
「でもこれまでの話はあくまで唯さんサイドに立ってのこと。あなたにはあなたの感情もあれば、大切にしたいものもある。あって当然。あなたと唯さんの関係は、彼女が一方的に終わらせた。それは彼女自身わかってることだし、そのことにあなたがわだかまりを持つのも当たり前だと思う。それに、今のあなたには、結婚を視野に入れて同棲している女性がいることもお聞きしてる。私はその方の人となりとかを一切存じ上げないから、こんなことを言ってはいけないのだろうけど、でも私の目から見て、あなたと唯さんが一緒にいることは、お互いの為になるように、私には思える。」
「そう・・・ですか。」
言葉少なに俺は答えた。
「だから、一度唯さんと話をしてみて。今のままではよくないと思うから。そして、こういうことは、時間を掛けて、いいことはひとつもない。私はそう思うから。」
「わかりました。」
その上司の言葉に、俺は頷いていた。