Thirty’s
第二十二章 私の答え
出張が無事に終わり、東京駅で唯と別れた俺は、家路を急いだ。
加奈に会いたい。会って、自分の気持ちをきちんとぶつけたい。その思いが俺の足を速めていた。
俺たちの部屋が見えて来る。灯りは、点いていない。まだ仕事から戻ってないのか・・・そんな思いで近づいて行くと
「お帰り。」
という声が聞こえて来て、思わず足を止める。
「三嶋・・・こんな所で何してるんだ?」
意外な人物の出迎えを受け、当然の問いを発するが
「いないよ、桜井さん。」
それには答えず、三嶋は見れば分かることを言って来る。
「仕事がまだ終わってないんだろう。」
「そう?総一郎が今日、戻って来るってわかってて?」
「仕事じゃ仕方ないだろ。」
「仕事ならね。」
意味深なことを言って、フッと笑みを浮かべる三嶋。
「桜井さん、今夜は帰って来ないかもしれないよ。」
「えっ?」
「それどころか、ひょっとしたら、もうここには・・・。」
「何が言いたいんだ!」
思わず、イラッとして語気を強めると
「心配?」
三嶋は揶揄うように聞いて来る。
「この二日間、総一郎も私たちを同じように不安に陥れてたんだから、おあいこでしょ?」
こんなことを言われて、思わず言葉に詰まってしまう。
「取り敢えずさ、こんな所で騒いでたら迷惑だから、少し落ち着いて話せる場所に行こうよ。あっ、別に部屋に入れてくれてもいいけど。」
「バカなことを言うな。」
ようやくそう反撃すると、仕方なく俺は三嶋を連れて歩き出した。
加奈に会いたい。会って、自分の気持ちをきちんとぶつけたい。その思いが俺の足を速めていた。
俺たちの部屋が見えて来る。灯りは、点いていない。まだ仕事から戻ってないのか・・・そんな思いで近づいて行くと
「お帰り。」
という声が聞こえて来て、思わず足を止める。
「三嶋・・・こんな所で何してるんだ?」
意外な人物の出迎えを受け、当然の問いを発するが
「いないよ、桜井さん。」
それには答えず、三嶋は見れば分かることを言って来る。
「仕事がまだ終わってないんだろう。」
「そう?総一郎が今日、戻って来るってわかってて?」
「仕事じゃ仕方ないだろ。」
「仕事ならね。」
意味深なことを言って、フッと笑みを浮かべる三嶋。
「桜井さん、今夜は帰って来ないかもしれないよ。」
「えっ?」
「それどころか、ひょっとしたら、もうここには・・・。」
「何が言いたいんだ!」
思わず、イラッとして語気を強めると
「心配?」
三嶋は揶揄うように聞いて来る。
「この二日間、総一郎も私たちを同じように不安に陥れてたんだから、おあいこでしょ?」
こんなことを言われて、思わず言葉に詰まってしまう。
「取り敢えずさ、こんな所で騒いでたら迷惑だから、少し落ち着いて話せる場所に行こうよ。あっ、別に部屋に入れてくれてもいいけど。」
「バカなことを言うな。」
ようやくそう反撃すると、仕方なく俺は三嶋を連れて歩き出した。