明日、先輩の彼女
「え、本当ですか?」


一条さんがぱっと可愛らしく笑顔になった。

…じゃなくて、今、先輩、一条さんに付き合ってやるって、言った?

私からも他の女の子からの告白も冷たく断ってきたあの先輩が、付き合うって言ったの?


「何突っ立ってんだよ。教室に戻んなら早く行けば?」

「あ、はい…」


掴まれていたはずの腕は、もうとっくに離されていた。

先輩に何か言いたいのに、言葉は何一つ出てこなくて回らない頭のまま先輩の教室を後にした。





「わー!ちょっと夕愛!溢れてる!」

「…え?」


花音が慌てて私の手からグラスに注いでいたオレンジジュースのパックを取り上げてきた。


「わ、ごめん…!ボーとしてた…」
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