明日、先輩の彼女
だって先輩はあけみんのことが好きなはずで、今までどんな女の子に告白されてもばっさり断るような人だったから。

いくら学年一のマドンナが告白したって、振るんだと思っていた。

先輩の隣にいられるのは私だけだと、勘違いしていたんだ…。


「もうさこの際、燈真のことはきっぱり諦めたら?燈真の他にかっこいい男なんてこの世にはいっぱいいるんだしさ、俺だって夕愛ちゃんなら大歓迎だよ?叶う見込みのない恋愛をいつまで追いかけてたって、辛くない?」


…そうかもしれない。

馬鹿みたいに好きしか言えない私がいくら先輩を追いかけたって、虚しいだけだ。

そんなのずっと前からわかってた…。


「きゃー!美男美女のあーん!?」

「一条さんが成瀬先輩にケーキあーんしてるよ!」


…でも、


「だめーっ!」


一条さんが先輩に差し出していた一口分のケーキを、間に割り込んでぱくりと食べる。


「だめ!やっぱり先輩だけは譲れない!先輩の隣は私のだもん…っ」
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