【電子書籍化】初夜に「きみを愛すことはできない」と言われたので、こちらから押し倒してみました。 〜妖精姫は、獣人王子のつがいになりたい〜
「獣と縁続きになるのはお嫌なようですから、今ここで我々の縁は切っておきましょうか。あなたが虐げ続けたルフィナのことは、アルデイルで大切にしますので、お気遣いなく。もしもルフィナに子供が産まれたとしても、あなたには会わせない。二度と我が国に立ち入らないでいただきたい」
「それ、は」
「貴国の鉱石は確かに貴重なものでしょうが、我が国にとってはさほど重要なものではないのですよ。我が国の軍事力にも興味がおありのようだが、あなたも獣に守られるなんてプライドが許さないでしょう?」
「待ってください、誤解で……」
慌てたようにカミルに縋りつこうとしたヴァルラムだったが、いつの間にかそばに立っていた騎士団長がそれを制止する。丁重な手つきながら動きを封じられて、ヴァルラムはカミルとの距離を離された。
そんなヴァルラムを、カミルは冷ややかな目で見つめた。
「全てはご自分が撒いた種だ。アルデイルは、今後一切ホロウードとの国交を拒否する」
「そんな……」
へなへなとその場に崩れ落ちたヴァルラムを見て、カミルはルフィナを連れたままくるりと踵を返した。
「客人は、お帰りだ。船まで見送りを」
短く命じると、騎士団長がうなずいてヴァルラムに立ち上がるよう促す。真っ青な顔をした彼は、もはや抵抗することなく連れられて行った。
「それ、は」
「貴国の鉱石は確かに貴重なものでしょうが、我が国にとってはさほど重要なものではないのですよ。我が国の軍事力にも興味がおありのようだが、あなたも獣に守られるなんてプライドが許さないでしょう?」
「待ってください、誤解で……」
慌てたようにカミルに縋りつこうとしたヴァルラムだったが、いつの間にかそばに立っていた騎士団長がそれを制止する。丁重な手つきながら動きを封じられて、ヴァルラムはカミルとの距離を離された。
そんなヴァルラムを、カミルは冷ややかな目で見つめた。
「全てはご自分が撒いた種だ。アルデイルは、今後一切ホロウードとの国交を拒否する」
「そんな……」
へなへなとその場に崩れ落ちたヴァルラムを見て、カミルはルフィナを連れたままくるりと踵を返した。
「客人は、お帰りだ。船まで見送りを」
短く命じると、騎士団長がうなずいてヴァルラムに立ち上がるよう促す。真っ青な顔をした彼は、もはや抵抗することなく連れられて行った。