セ、、スフレンド

あの日から杏とは稽古でしか顔合わせをしなくなった。

頻繁に教室に来ていたのに来なくなった。

稽古が終わってもすぐ帰っちゃうし。

よそよそしくはないけど、なんか寂しい。

煌河とも挨拶程度。

煌河以外に友だちは居ないし、煌河と気まづくなってからはずっと杏がそばに居てくれてたから...。

つくづくあたしは独りなんやなって実感する。


「颯希先輩、煌河先輩、ちょっといいですか」


ある日部活が終わって杏に呼ばれたあたしら。


「これ...」

「遊園地のチケット?」


あたしは聞いた。


「はい。3枚あるんです。今週の日曜日稽古休みだし一緒に行きませんか?」

「あたしはええけど...」

「俺もいいよ」

「じゃ、決まりで!10時に現地集合で!!」


そう言って杏は行ってしまった。

何を考えてるんやろ。
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