セ、、スフレンド

③

楽しい時間はあっという間だった。

最後のジェットコースター。

ゆっくりと上昇する。


「颯希先輩」

「ん?」

「俺、手引くよ」

「え...」

「颯希先輩は煌河先輩のことがすきでしょ?もう自分でも気付いてるでしょ?」

「それは...」

「だから、颯希先輩が幸せで居てくれたら俺はそれでいいから」


杏はニカッと笑った。

ジェットコースターは急降下した。


「颯希先輩」

「ん?」


帰り道、杏に呼ばれふりかえった。

唇が重なった。


「てめ...」

「少しの間だったけど、彼女になってくれてありがと!これからは友だちとしてよろしくね」


煌河の声を遮って杏は言った。


「それから煌河先輩!今回は手引きますけど、次颯希先輩泣かせたらもう容赦しないんで」


そう言って笑った。


「もうこの手離さねーよ」


そう言ってあたしの手を握った煌河。


「じゃ、俺こっちなんで!また学校で」


杏は手を振って帰って行った。


「颯希」

「ん?」

「だいすきだよ」


初めて煌河に言われた。

涙が流れた。


「あたしも」
< 58 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop