失敗作  よまないでください
私のせいで来るのが遅く、みんなはもう座って待っていた。


「え~それではただいまより、輝夜高校始業式を始めます」


といった先生の開式の言葉から始まるこの式
きっと真面目に話を聞く人なんてごくごく一部だろうに、
あ~、早く終わらないかな。

なんていろいろ考え事をしていたら、あっという間に担任発表の時間だった。


「え~、それでは一年一組担任______」


どんどん発表されてゆく
歓喜の声や悲しみの声が聞こえてくる

私にはほかのクラスなんてどうでもいい。


「え~それでは三年二組、佐々木由奈先生。」

気付けばもう自分のひとつ前のクラスに迫っていた。


「え~、次に三年三組」

周りが静まり返る。




「九条漣先生」



、、、、、、、、えッ、、
、、、、まじ、、?


周りのクラスメイトが叫びだした。


「よかったね優佳!!!」


桃が私の肩をつかんでブンブン振り回している。


「、よ、よ、よかったよ~桃!!!!」


私は勢い余って桃を抱きしめた。



「三年三組の皆さん、これからよろしく頼むよ」

そんなセリフと共に特大スマイルをかました先生
これまた大発狂


「ったく、アイドルのファンサかよ、九条のやつ半端ね~」

玲央がぼろっとこぼした。


「以上、担任発表を終わります。え~続いては___」



その後も順調に進んでいったらしい。

え?なんで他人事のように言うのかって?
それは喜びのあまりその後の記憶があまりないからだ。

唯一覚えているとしたら、司会の先生が「え~」ってめっちゃ言ってたことくらい。
学校の先生ってなんであんなに「え~」っていうんだろう。


「__か?」


、ていうか私今日から先生と毎日顔合わせられる生活の始まり、?


…それってやばくね……?


「優佳!!」


………はっ!


またまた意識が飛んでいた。


「ったく、先生が絡んだらこうなるの、いい加減直してほしいわ…」

と呆れ流れに言う桃。

「もう、ごめんって、」

「ま、こうなるのも仕方がないか、、」

けれど最後の最後に納得した桃だった。






その後少し休憩をはさみ、クラス交流の時間となった。


「では、授業をはじめる、起立、礼、着席。」

私の大好きな声が始まりを知らせる。

これが毎日続くと思うと最高に幸せだっ!


「まずは自己紹介からはじめるか、、、てことで出席番号順で阿部からよろしく。」


新学期あるあるの自己紹介が始まった。

でも正直私からしたら退屈以外の何物でもない。

クラスメイトのことなど話していけばわかるというのに。

こんな暇があるのならば先生のこえを聞いていたかった。。


じゃあ次、





































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