凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
〜伊吹side〜

「伊吹っ…もうっ」

俺もそろそろ押し倒してしまいそうだ。

そっと唇を離す。

「好きだよ、琴」

「私も好き」

はぁー。
帰したくねぇー。

俺はぎゅーっと抱きしめる。
小せぇな。
すっぽり収まっちまう。

でもここで持ち帰ったら確実に俺は抱く。

さすがに早急すぎるだろ。

25年も大事にとってたんだから、最高の舞台で抱いてやりたい。

「帰ろうか」

「やだ」

は?

「んじゃもう少し夜景見る?」

すると首を横に振る琴。

「どこか別な場所行く?」

「伊吹の家…行く」

ズドーンと衝撃をくらう。

「い、行くか?」

コクっと頷く琴。

え、本当に?
俺抱いていいの?
違うよな?
それは、まだよな?

たぶん、ただまだ帰りたくないってだけだよな。

おし。
オッケー。

我慢してやろうじゃねぇか。
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