凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「やば」

俺の家に入るなり呆然と立ちすくむ琴。

「何か飲む? ワインか?」

ここはもう酔わせてさっさと送ってしまうのが一番かもしれない。

「ワインあるの? 飲みたい!」

そう言って一緒にキッチンへとついてくる琴。

ヒールを脱いだから余計にちっこくて可愛く見える。

「赤と白どっちにする?」

「伊吹はどっちがいい?」

「え? 俺は飲まないよ。送ってかなきゃだろ」

するとジッと見つめられる。
ん?
むしろこれは…睨んでないか!?

「わかったわかった。飲む飲む。んじゃ赤にしよう」

タクシーもあるしな。
おし。

俺がそう言えばニコーっと笑ってなんと抱きついてきやがった。

まずいな。
琴は想像以上に可愛らしい性格をしていて、恋人にはわりと素直に甘えてくるタイプなようだ。

最高すぎる。

俺も甘やかしたいから。

好きだわー。
もっと好きになった。

抱きついて俺を見上げる琴にチュッとキスをする。
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