凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「うん。誕生日は12月でしょ?」

「え、今日なんかの記念日だったか?」

「いや?」

すると今度はしゃがみ込む。

「悪い。これ、嬉しすぎるサプライズだわ」

私も目の前にしゃがむ。

「本当? よかった。美味しくなるように頑張るね!」

そう言うと伊吹は顔を隠してしまった。

「可愛い…。美人。綺麗。嬉しい。優しい。好き。抱きたい。可愛い」

あ、可愛い二回もらったわ。
しかも抱きたいって言ってる。
だから抱いていいって。
何回言わせんの。

その後なんとか伊吹を立たせて私も料理を始める。

伊吹がスピーカーで音楽をかけてくれてルンルンだ。

「楽しいー! 最高ー!」

「いや、手際よ過ぎねぇか? 高速マシーン並みの速さでキャベツ切るじゃん」

「あ! 伊吹、出番だよ! 卵といて?」

私はボールに卵を割って菜箸を伊吹に持たせる。

「撒き散らしてほしい?」

ニヤニヤしながらそれは高速で卵をとく。
しっかり撒き散らす事もなく。

なんだ、やっぱりちゃんと出来るじゃん。
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