凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜


そして車が次々に列を成してスタート地点に着いた。

会場が騒めき、スタートの合図が鳴るとシーンと嘘みたいに静まり返った。

エンジンを吹かす音が鳴り響く。

ついにスタートを切る。

「ワーーーー!」

会場が再び熱気に包まれた。

あっ…遅れたっ…

伊吹!
頑張って!

でも三番目に着いている。

もう目の前にはいないので映されたモニターで伊吹を追う。

後ろの車が迫って来た。

ヤバい!
抜かされそう!

伊吹は抜かされぬよう見事なハンドル捌きで駆け引きをする。

そして一気にスピードを上げてカーブで二番目に順位を上げた。

それでもまだ一位とは距離がある。

でもグングン距離を縮める伊吹。

その後も先頭争いが繰り広げられ、見ているこっちは息が止まりそうだ。

そして伊吹は一旦ピットに入る。

え?
今なの!?
もう少しで抜かせそうだったのに?

なんだかんだでやっぱり勝って欲しいだなんて思ってしまう。

そしてクルーの神業とも思えるタイヤ交換を一瞬で済ませてまたインした。

クルー達はハイタッチをしている。

素人の私はいまいちこの後の流れがわからない。

そして順位は二番目だけど、後ろの順位の車と走り出す。

あーごちゃごちゃしててわからん!

< 156 / 300 >

この作品をシェア

pagetop