凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
そして車が次々に列を成してスタート地点に着いた。
会場が騒めき、スタートの合図が鳴るとシーンと嘘みたいに静まり返った。
エンジンを吹かす音が鳴り響く。
ついにスタートを切る。
「ワーーーー!」
会場が再び熱気に包まれた。
あっ…遅れたっ…
伊吹!
頑張って!
でも三番目に着いている。
もう目の前にはいないので映されたモニターで伊吹を追う。
後ろの車が迫って来た。
ヤバい!
抜かされそう!
伊吹は抜かされぬよう見事なハンドル捌きで駆け引きをする。
そして一気にスピードを上げてカーブで二番目に順位を上げた。
それでもまだ一位とは距離がある。
でもグングン距離を縮める伊吹。
その後も先頭争いが繰り広げられ、見ているこっちは息が止まりそうだ。
そして伊吹は一旦ピットに入る。
え?
今なの!?
もう少しで抜かせそうだったのに?
なんだかんだでやっぱり勝って欲しいだなんて思ってしまう。
そしてクルーの神業とも思えるタイヤ交換を一瞬で済ませてまたインした。
クルー達はハイタッチをしている。
素人の私はいまいちこの後の流れがわからない。
そして順位は二番目だけど、後ろの順位の車と走り出す。
あーごちゃごちゃしててわからん!