凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
みんなが立ち上がり手を振る中、伊吹は車を止める。

そしてその瞬間待ち構えていたクルーが伊吹に向かって飛びかかり喜びを共有している。

ヘルメットをバシバシ叩かれてる。

ははは。

ようやくヘルメットを外し、長めのパーマヘアをグシャグシャっとほぐし前髪を掻き上げた。

そのあまりに流れるような仕草と、やり切ったというような顔付きに目が離せなくなった。

尊い程に美しい。

そしてこちら側の席をぐるっと見渡し、私と目が合った。

ドクン。

私はその瞬間、周りの音が全て遮断された。

私に射抜くような熱い視線を向け、指をさされる。

もう…本当なんなの…
本当…大好きっ…

はぁ。
飛びつきたい。

人目もはばからずに、あの大きな胸に飛びついてしまいたい。
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