凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
そしてその後、表彰式が行われ勝利した伊吹にマイクが向けられる。

さすがという挨拶に感心していると、スタッフに声をかけられてなぜかサーキットの方へ案内された。

ん?

あ、もっと近くで見ていいって事か?

他の表彰者の挨拶も終わって会場は大盛り上がりだ。

すると伊吹がまたマイクを握る。

「白石琴さん!」

へ?
伊吹は私の名前を呼んだ。

な、なにごと!?

するとスタッフによって私はサーキットの中まで背中をグイグイ押されて、なんと伊吹の前まで連れて来られてしまった。

「琴。ちゃんと来たな」

マイクなしでそう言われる。

え…

そして再びマイクを握って私の前にひざまずく。

え、何!?

「白石琴さん。俺と結婚してください!」

そうマイクで言った後、パカっと指輪の入った箱を差し出された。

私は思わず息を飲み、口を手で覆う。

嘘…でしょ…

私なんてっ…
そんなっ…

連絡だって、返してなくて…
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