凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「ごめんなさぁーい。私たちぃ、これからここのお店に用があるのぉ」

と環がぶりっ子する。

この豹変ぶりがいつ見ても面白すぎる。

「あ、そうなの? それじゃ待ってるし、ここも俺らが出しちゃうよー?」

なかなか引き下がらない上に、奢ってくれるらしい。

そこには二人もピクッと反応する。

「いや、そんなの悪いですぅー。私たちここが終わったら直ぐに帰りますしぃー」

あ、そうなの?
私は莉央羅を見ると、黙ってろと目で合図される。

こういう時は二人に任せておくのが私の経験上一番だ。

私は後ろでとりあえず頷いておく。

「そんな事言わないでさー、遊ぼうよー。カラオケとかさ、ゲーセンでもいいし、夜ご飯もどう? 君たちめっちゃ可愛いから全部奢っちゃうよ?」

うっっっざ!

顔は多分イケメンなんだろうけど、なんか嫌。

空気読めない所とか、チャラチャラしすぎてて無理。

アクセサリーとか付けすぎ。

これ見よがしにブランドのロゴが入っている服を着てるけど、襟元がヨレヨレ。
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