凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜


「琴。愛してる。お前を一生離さない」

何それ。
もうキュン死にするよ?

「気絶しそうっ…」

「約束覚えてるな?」

約束って…

「今夜、琴をもらうからな」

そう耳元で囁かれた。

私はぎゅーっと抱きつく。

もしかして、だから今日まで?

最高の舞台って…

こうして勝利して、こんな大勢の前で公開プロポーズして…それからって事?

あーん。
なにそれー。

泣くー。

その後もクルー達に囲まれて、伊吹は胴上げされちゃっているのを私は笑いながら見守った。

こんな…
こんな事ある!?

夢じゃないよね?

私はこっそり自分の頬をつねった。

夢じゃないようだ。

でも夢みたいだ。

じんわりと目に涙が浮かび私はそっとその場を離れた。
< 163 / 300 >

この作品をシェア

pagetop