凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「琴。愛してる。お前を一生離さない」
何それ。
もうキュン死にするよ?
「気絶しそうっ…」
「約束覚えてるな?」
約束って…
「今夜、琴をもらうからな」
そう耳元で囁かれた。
私はぎゅーっと抱きつく。
もしかして、だから今日まで?
最高の舞台って…
こうして勝利して、こんな大勢の前で公開プロポーズして…それからって事?
あーん。
なにそれー。
泣くー。
その後もクルー達に囲まれて、伊吹は胴上げされちゃっているのを私は笑いながら見守った。
こんな…
こんな事ある!?
夢じゃないよね?
私はこっそり自分の頬をつねった。
夢じゃないようだ。
でも夢みたいだ。
じんわりと目に涙が浮かび私はそっとその場を離れた。