凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「そうだな。寂しい思いさせないって言ったのにな。ごめんな?」

「ううん。頑張ってる姿、応援させて。私も仕事すぐ辞めれなくてごめんね。本当は直ぐにでもついて行きたかった」

俺は琴を抱き寄せる。

「琴が謝る事なんてないよ。今だけ。今だけ辛抱だ。連絡するから」

「うん…」

「試合来れる時は言って。飛行機とるから」

「ありがとう」

そして次の中国でのレースの前に日本にいるうちに両家に挨拶をする事にした。

一応電話では了承を得ているも柄になく緊張する俺。

今日はセダンで琴の家に向かう。

「初めて乗ったわ」

「まぁ、あんなでけぇのではな、さすがにだめだろ」

「意外と真面目だよね」

「大人なんで」

あまり着慣れないスーツを着て、襟元が違和感だらけだ。
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