凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜


「はぁー。やっと会えたー。ありがと本当に。決勝終わったら一緒に帰ろうな」

「うん。頑張ってね」

そしてぎゅーっとしばらく抱きしめて離さない伊吹。

「充電中」

「ははは」

私もそんな伊吹が愛おしくてしばし二人の世界に入る。

「おし。それじゃ、行ってくる」

「行ってらっしゃい。愛してる」

私はチュッとキスをした。

伊吹はまさか私がこんな所でキスをしてくると思わなかったのか驚いた顔をする。

「やば。何今の」

なんて言ってる。

「私からの応援のキス。おまじない。頑張ってね」

するとフッと笑う伊吹。

「ああ。見てろ」

何かスイッチでも入ったように、伊吹の顔に逞しさが宿る。

ポンポンと頭を撫でられ伊吹はクルーが待つ場所へと戻って行った。


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