凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「ヤバいな、その顔。本当そそられる」

そう言ったかと思えば首筋を舐め上げられる。

「んっ…もうっ…これ以上はっ…」

「ああ。夜な。もちろん泊まるだろ?」

私はコクっと頷く。

「今夜は寝かせないよ」

そう言って意地悪な顔をして唇を親指の腹で撫でられ、ようやく解放された。

今夜は、じゃなくて、今夜も、が正解だよね。

色気がダダ漏れしてますお兄さん。

「レ、レース頑張ってね」

なんとか声を出す。

「任せろ。早く帰りたくて、俄然やる気出てるから俺」

どっちのやる気かは聞かないでおこう。
でも気合い入ったようで何より。

「そ、それじゃ、私席に座ってるね」

「ありがとな。来てくれて。すげぇ嬉しい。あ、荷物ここに置いていきな」

「あ、うん。ありがとう」

「おまじないくれないの?」

伊吹はそう言ってニヤニヤしながら自分の唇をチョンチョンしている。

んガァっ!!

そんな所も好きだぁ!
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