凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜


「俺今シーズン中で、終わるのが12月なんだ。だから入籍や結婚式はシーズン終了後にしようって話してたんだけど…」

なんでこんな事話してんだか…
でも俺の口は止まらない。

「実はアイツとはたまたま今年の夏に一カ月半くらい日本にいられた時に出会って、付き合って婚約までしたんだけど、それからまた海外でレースをしなきゃいけなくて今は遠距離中なんだ」

丈慈君は黙って聞いてくれている。

「俺、思ってたより寂しがりだったみたいで、婚約してても不安になる」

「ククク。男の方があるあるだな」

遠距離の経験でもあるのか?

「俺の従兄弟で、まぁ副社長してる大河ってのがな、今の奥さんとそれこそ二年近く遠距離してたよ。そりゃ寂しそうだったな。ククク」

「二年も!?」

「ああ。彼女がニューヨークだったんだけどアイツ隔週で一日会うためだけに通い詰めてた」

「すげぇ。俺なんて数ヶ月しか遠距離してないのに」
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