凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
〜琴side〜

「今の伊吹…、なんかカッコ悪いよ。私帰るね」

私はそう言って、本当は泊まる予定だったけど伊吹のマンションを出た。

はぁ。

ちょっと言い過ぎたと直ぐに後悔する。

でも、なんだかあの言い方は…

モヤモヤしながら自分の部屋で荷物を片付けたりして、結局伊吹からも連絡はない。

レーサーなんて、誰でもなれる仕事じゃないのに、普通の仕事してたら…なんてワードが伊吹の口から出てくるなんて。

誰よりも速くて、スマートでカッコ良い。
普段は見せない表情は、逞しくて勇ましい。

誇り高く闘志に燃えてるそんな姿を見ると、こっちの応援にも熱が入る。

ジムでだって、一際ストイックにトレーニングしてるし。

レース前には、ちゃんと専属のトレーナーがついて調整してて。

そんな彼を心から尊敬してる。
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