凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「危ねぇ」

「伊吹…」

「何やってんだよ」

呆れたように私を立たせて見下ろす伊吹。

「いやちょっとその視覚的刺激が強過ぎたもので…」

「イケメンなら誰でもいいのかよ」

え?

「まず友達待ってるし行きな」

伊吹はそんな私を席まで連れて莉央羅たちによろしくと言うとカウンターに戻ってしまった。

そして丈慈さんがペコっとしたので私も会釈をして莉央羅と環が座った席へついた。

なんだこの状況は。

同じ空間にいるのに物凄く距離を感じる。

いつもあのカウンターは別世界に見えていた。

そこに伊吹がなんの違和感もなく加わり、むしろ馴染んでいる。

あんな人が婚約者!?

しばらくするとそれは綺麗すぎるほどの女性客が二人入ってきてカウンターに座った。

伊吹も挨拶をして席をズレる。

え?


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