凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜


バカモンめ。

「え? 変更できない?」

『はい。あいにく埋まってしまっていて』

「全部ですか!? ファーストも!?」

この際いくらかかっても良い。

『ええ。ご期待に応えられず申し訳ございません』

そんなぁ!
本当にぃ!?

私は電話を切って、そのままベッドにうつ伏せになって、シーツと一体化する。

マジでバカ。

本当泣く。

「伊吹ぃー。私はここだよー。アブダビにいるよー」

なんて言ってみるも、虚しく消えていく私の声。

早く会いたくて来たのに…

そのままベッドにうつ伏せになったまま私は枕を濡らした。


< 268 / 300 >

この作品をシェア

pagetop