凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
〜伊吹side〜

今シーズンラストのレースがついに終わった。

結果は優勝。

心の底から安堵する。

ありがとう。
と首から下げた琴のネックレスに想いを寄せる。

何度も何度も時間さえあれば、数日でも数時間でもいいからと日本に帰りたくなった。

その度に、琴から渡されたネックレスを見てなんとか踏ん張った。

それもやっと終わる。
やっと気持ちよく迎えに行ける。

待っててな、琴。
直ぐに行くよ。

そして打ち上げもそこそこに俺は予定通り一番早い便で日本へ向かった。

琴からは返事が来ない。
まぁ日本は今夜中だしな。
さすがに寝てるか。

昼過ぎには日本に着く。

琴は仕事だよな。
会社まで迎えに行くか。

驚かせてやろう。
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