凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「何? ん? あんた、よく見たらやっぱりすげー美人じゃん」

そう言って屈んで私の顎に手を添えて上に持ち上げられた。

は?

「さっきの撤回するわ。あんた今日、俺の夜の相手してよ」

なんっじゃコイツ!
ただの女好きじゃん!

「どうせ散々股広げて遊んでんだろ?」

よくも人が気にしている事をずけずけと!

私は立ち上がると同時に佐久間伊吹の胸ぐらを掴み、一気に引き寄せクルッと向きを変えるとそのまま背負い投げした。

「……は?」

しっかり受け身を取ったのは褒めてやる。

「さいってー。あんたみたいな男、大っ嫌い」

私はそう言ってちゃっちゃと荷物を纏め、ジムを後にした。

さいってー!
本当さいってー!

そして車に乗ろうとした時、なんと佐久間伊吹が追いかけてきた。

はぁ!?

「おい! ちょっと待て!」
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