凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
私は急いで車に乗りエンジンをかけて、何クソと思いながら車を出す。

そしてミラーを何気なく確認すれば、タン◯ラ!?

嘘でしょ!?

追いかけてきやがった!

え!?

やだ!

怖い怖い!

F1レーサーのドライビングテクニックに勝てるはずがない。

私は早々に諦めハザードを付けて路肩に車を寄せた。

な、殴られたりしないよね?

ここは人通りもあるし、大丈夫だよね?

そして佐久間伊吹は私の車の後ろに続いて車を止めると、さっそく車から下りて私のところまでやってきた。

コンコンと窓を叩かれる。

私は少しだけ窓を開けた。
ドアのロックはそのままで。

「ちょっと。これ!」

そう言って佐久間伊吹は私の財布を見せた。

げげ!
慌てて出てきたせいで財布を忘れてきてしまったようだ。

何?
投げ飛ばされたのに、こんな必死になって追いかけてきたの?

これを渡すために!?
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