凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「もう!」

「ははは! ほら、一緒に撮ろう。ここにキスして」

そう言って伊吹は自分の頬を指差す。

「はい、いくよ。3.2.1」

言われた通りタイミングを合わせて背伸びして頰にチュッとキスをする。

「あ、ごめん、撮れてなかった。もう一回」

「えー?」

「はい、もう一回ね。3.2.1」

私はもう一度背伸びして頰にキスをしようとすると伊吹もこっちを向いて唇にキスされた。

「んー!」

しかもしっかり首の後ろを押さえ込まれて。

「ははは! 成功!」

「ちょっ! もうっ!」

何今の!
キュンだよ!

不意打ちはダメだよ伊吹くん。

「ククク。顔、赤くなっちゃったな」

「み、見ないで!」

「やだ。可愛い」

そう言ってまたチューっとキスをされる。

澄みきった青い空とどこまでも広がる地中海の綺麗な海の前で私達はぴったり寄り添う。

「好きだよ、琴」

そんな甘い顔で優しく囁くように愛を伝えてこられたら何も言えなくなる。

「私も。大好きっ!」

結局私はそんな伊吹に飛びついた。



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