凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
すると私のクスッと笑った声が聞こえたのか、彼が振り返った。

うわ。
やっぱりめちゃくちゃカッコいい。

身長も高くて、広く厚い胸板。
鍛えてるんだ…

どタイプかもしれない。

そういう私は155センチ、平凡中の平凡だ。

髪は染めておらず緩めに巻いて、タイトなクロップド丈の黒のティシャツに黒のスキニーパンツを履いている。

そしてラウンド型の薄く色の付いたサングラスをさっき付けたところだ。

あ、私も全身黒だったわ。

私は慌てて目をそらす。

睨まれちゃった。
てへ。

本音はどうにしろ、目の前で毒を吐かなかっただけまだ良い人? なのかもしれない。

そりゃ寝ているところに急に熱いコーヒー溢されたらね。

「大丈夫ですか?」

私も放っておけば良いのに、何故か話しかけてしまった。

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