凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「なわけねぇだろ。キレられたんだよ」

「イブ、何しでかしたの?」

「いや、わかんね。地雷踏んだ?」

「ははは! こえー」

「あんな凶暴な女、初めて会ったわ」

「どうせ毒でも吐いたんだろ」

「いや…、まぁ」

「イブさ、そろそろフィルター付けろよ口に。俺とかはわかるけど、知らない人からしたら性格終わってると思われるよ?」

お前もな。
こいつはこんな見た目だがなかなかハッキリ物事を言う。

こんな絵だらけの兄貴にも怯む事なく。

「コーヒーかけられた俺見せたいわ。キレずに耐えたぞ」

「おお。偉い。んで? その彼女には?」

「いやさ、飛行機同じだったのよ。んで車も隣で。ジムも同じだったからストーカーか? って」

「たまたまだろ。んで?」

はいごもっとも。
たまたまでした。
自意識過剰でした。

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