凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「君、もしかして、イブキ サクマ?」

「俺の事、知ってるの?」

「オー! やっぱり! こんな所で会えるなんて! 俺はついてるな!」

そう言って握手とハグを交わす。

「次は日本でレースだよな?」

「ああ。それもあって先日帰国したばかりなんだ」

「そうかい。イタリアのレース一位おめでとう。凄いよ君は! まだ若いのに」

「ありがとう」

「君さ、こないだ見たよ。ここで女の子に投げ飛ばされてたね」

そう言ってコソコソっと声を抑えて言われた。

げ。見られてたか。

「ははは。忘れてくれ」

「あれ、君のガールフレンドかい? 女の子は優しくしないとダメだぞ?」

なんてアドバイスまでもらって彼は帰って行った。
しっかりと帰る前にティシャツにサインまで求められて。

優しくしないと…、ねぇ。
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