凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
そして日曜日も悶々としたまま過ごし迎えた月曜日。

最悪だ…

また同じような夢を見てしまった。

鏡を見れば隈ができている。

リップはパックしたからちゅるんちゅるんになったがな。

重たい足を引きずり会社へと向かう。

「おはようございまーす」

「おはようございます」

おお、今日も佐久間伊慶(さくまいちか)君は爽やかですねぇ。

私はロッカーに行って白衣を羽織る。

「佐久間君、こないだの結果ってもう出たんだっけ?」

「まだっす」

「オッケー」

ん?

「佐久間君、寝不足?」

「あ、わかります?」

「うん。隈できてる」

「はは。いや兄が帰省してて、付き合わされて」

「はは。そうなんだ」

「そういう白石さんもなんか…」

「あー、ちょっと寝れなかった」

「そうなんすね。無理しないでくださいね」

はぁー。可愛い。
佐久間君は去年から新入社員として入社してきた私の後輩くん。

真面目で飲み込みも早くて、早速即戦力となって働いてくれている。

私も負けていられない。








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