凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
サーキットで300キロの速度を出してるようには全く見えない。

車内で二人が話す会話を聞いていればあっという間にお店に着いた。

え、ここって…
めっちゃ高いところじゃん。

さ、さすがというべきか。

「さ、白石さん、着きましたよ!」

「あ、はい。ありがとうございました」

私も二人に続いて車を下りようとするも結構高さがある。

乗る時は佐久間君が何気に私を持ち上げたから乗れたけど…

今日はスカートだしヒールだし…

するとスッと手が伸びてきた。

え?

「ほら、下りて」

佐久間伊吹が手を出して待っている。
仕方ないか…

私はそっとその手に捕まろうと手を伸ばすと、あろうことか脇の下に手を入れられてヒョイっと持ち上げられ下ろされた。

「かるっ」

そう言って。

ちょ。

「ど、どうも…すみません」

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