凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「大丈夫大丈夫! ここにまた送りますから。な!」

佐久間君は佐久間伊吹にニコニコとそんな事を言う。

「あ、ああ」

いや止めろよ!
お前の弟やぞ!

「白石さん、何食いたいっすか?」

「え? あ、いや、私は何でも…」

佐久間伊吹は黙ったまま口を閉ざしている。

「イブは?」

「え、俺? いいよ何でも。二人で決めな」

なんかこの人…
弟には優しくないか?

しかも兄弟でイブとイチって呼び合ってて仲良さそう。

「んじゃ白石さん、寿司とステーキならどっちいいすか?」

「それならお寿司で…。あの、私出しますから」

「ああ、そこはいいよ。寿司な。おし、行くぞ」

いいんだ…。

そしてそれはそれは丁寧なドライビングテクニックで走り出す車。



< 54 / 300 >

この作品をシェア

pagetop