凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「そうなんすね。白石さん、何かスポーツとかしてたんすか?」

佐久間君は職場でもそうだけど、よく喋る。
コミュ力高めの子だ。

「スポーツ?」

「いや、スタイルいいから。あ、変な意味じゃなくて」

スポーツ…
柔道してたとは言いたくない…

チラッと佐久間伊吹を見れば何か言いたそうな顔をしている。

ですよね。
バレてますよね。

「あー、いや、特に何も…。さ、佐久間君は?」

「俺はハンドボール部でした」

意外だ。
文化部っぽい。

「文化部っぽいでしょ?」

「ははは。ごめん、ぽい」

「よく言われるんすよー。こう見えて結構動けるオタクなんすよ?」

「はは! 動けるオタクって」

佐久間伊吹も何かスポーツしてたのかな?

にしても弟の前じゃあまり話さないのかな。
さっきから黙々と食べてる。

「イチ、あんま喋ってると白石さん寿司食えねぇだろ」
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