凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
別について行ってるわけではないんだけど…

彼も気づいて気になるようでチラッと見られる。

私は視界に入るも目を合わせず歩く。

ひたすら歩く。

ねぇ、どこまで一緒なわけ?
結局、車を止めている駐車場まで一緒に来てしまった。

私の車は赤のミニ◯ーパー。

あったあった。

彼はそれでもなお私の前を歩く。

そして彼はピッとキーを車に向けるとなんと私の車の隣りだった。

気まずい。
どんな偶然だよ。

にしても…
凄いの乗ってんな。

私が止めた時はこの車じゃなかったから、後から来て隣に止められたようだ。

そんな彼の車は逆輸入のピックアップトラックの黒のタン◯ラ。

で、でかい。

私のミニ◯ーパーがより小さく見える。

彼も隣の車に乗り込もうとする私を見て一瞬驚いた顔を見せたものの、荷物を入れて車に乗り込むと特になんのリアクションも見せぬまま走り去った。
< 6 / 300 >

この作品をシェア

pagetop