凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「女に奢られんのも割り勘も無理」

『んじゃずっとご飯一緒食べれないね』

「何でそうなんだよ。わかった。わかった、わかった。んじゃ、コーヒー奢って」

『そんなんでいいの?』

「いい。全然いい」

『とりあえずわかった』

「迎え行く」

『え、悪いよ』

「いいから」

『…ありがと』

顔見てぇ。

「ビデオにしていい?」

するとガサゴソ音がしてビデオになった。
ははは。
本当だ、ネイルしてる。

『このアングルやばいね』

そう言って笑う琴。
やっぱり可愛い。

「気にすんな」

なんかずっと見てられるわ。

『え、今家?』

「家だよ」

『広くない!?』

すんげー顔がアップになる。
目がクリクリだ。
まつ毛も長い。

「見たいならうち来る?」

『いややめとく。なんか傷とかつけそうで怖いもん』

「なんもねぇよ。ソファとテーブルとテレビくらいしか。ほら」

俺はカメラで部屋の中を映す。

『おっしゃれー。モデルハウスじゃん』
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