凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
「何か言われた?」

俺はさっそく琴に聞く。

「いや、なんも?」

嘘ばっかり。
耳が赤くなってる。

「ふーん。一口ちょうだいそれ」

そう言って口を開ける俺。

すると琴はわかりやすく照れたようにフォークに取って俺の口まで持ってきた。

へぇ。
これはしてくれんのね。

その後そのフォークを見る琴。

気づいたようだ。

「くくくっ」

「あの…嫌じゃなかった?」

へ?
自分が口付けたのを俺にやんのが?

「全然。いつも嬉しいと思ってたよ」

目を大きく開け驚いた顔をする琴。
猫みてぇだ。

すると顔を赤く染めて、目をそらし両手で頬を包んだ。

何その反応。

「ちょ、見ないで。今、だめ」

ヤベぇ。
可愛すぎる。
照れてる。
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