それぞれの幸せの形
高校に入ってからも麗奈との仲は変わらなかった
俺の通ってた学校は中高一貫だったため、周りの人間関係はあまり変わらなかった

いつも通り学校が終わったら男友達に冷やかされながらも麗奈と麗奈の友達と俺の友達と俺とでみんなで帰る
みんなと解散した後、麗奈と2人で寄り道しながらゆっくり帰る

麗奈とはよく喧嘩もしたけど、いつも翌日には仲直りしていた

俺が熱を出した時も、学校終わりに看病しにわざわざ家に来てくれた
部活の応援もいつも特等席で応援してくれた
記念日はいつも手作りの料理を振る舞ってくれた
かっこいいとか好きとか俺が欲しい言葉をいつもくれた
世界一可愛かった

こんなにも俺のこと考えてくれて好きでいてくれる麗奈
大学行ったら本気で結婚しようと思っていた

麗奈の家にも何回かお邪魔させてもらったことがあり、麗奈のお姉さんである華奈さんとも、ご両親とも仲良くなった

こんな幸せがいつまででも続くと思っていた
続くと思って疑わなかった

まさかあんなことが起きるなんて
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