それぞれの幸せの形

麗奈は病気の従姉妹がいると前言ってた

”私よりもずっと小さな体で病気と闘ってる
本当、尊敬だよね
だからさ、私将来医者になりたいんだよね、
小児科医になって従姉妹のように苦しんでいる子供を助けたい
私があの子にできることなんてそれくらいだからさ
少しでも力になりたい“

「医者になりたいって言ってたな、」

「智樹は今なりたい職業とかないの？」

「ない」

「だったらさ、智樹が麗奈の夢叶えればいいじゃん
別に大学中になりたいの見つかったら医者になるのなんてやれればいいんだし笑
とりあえずの道ってことで医学部行ったら？笑
お前も麗奈と一緒で頭いいんだし」

「いやいや簡単に言うなよ、医学部なんてどんだけむずいのか分かってんのか？」

「簡単になんて言ってない、俺は智樹ならできると思ってるから言ってんだよ
お前が言ったんんだろ？麗奈の夢叶えるって」

確かに麗奈がしたいこと俺が全部叶えるって麗奈と生前約束した

でもだからと言って俺が医者になるのか？
俺にできるのか

「ちょっと考えるわ」