それぞれの幸せの形
それからずっと考えてた

でも考えても考えても他にやりたいことなんてないし、今の成績ならこのまま勉強すれば医学部には行ける
と担任にも言われた

「涼太、俺医学部目指すわ」

「おう!智樹ならやればできるよ」



そうして俺は見事医学部に合格し、そのまま医者になった
周りからは智樹が前に進んでくれて嬉しいと言われた
麗奈の夢を叶えた俺を見て麗奈の両親もとても喜んでくれた

「智樹くんが前に進んでくれて嬉しい
麗奈もきっと見てるね」

「ありがとうございます
色々今があるのは麗奈のおかげです」

以前のように生活も送れるようになったし、それなりに楽しんでいるつもりだった

でも、麗奈のことはずっと忘れられなかった
麗奈に関してはずっと時間が止まったままだった

あれから色々出会い自体はあったし、周りからもいいじゃんと言われるようなこともあったが、どうしても麗奈と比べてしまう、自分がいた

本気で好きになれる相手はいなかった

そんなときだった、優香と出会ったのは
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