それぞれの幸せの形
「涼太、
俺さ職場で最近よく喋る看護師さんがいてさ、」

「おっ、まじ??どんな子?」

涼太とはお互いに就職してからも月一は絶対に会っていた
この日もいつものようにお互いの近況報告をしていた

「なんか、1人で色々抱え込んじゃうような子でさ、でもやればできるし、めっちゃいい子なんだよ
最近は色々話しかけてくれるしさ、
この前も色々研修のことで聞きに来てくれたし
それに前仕事終わりに一緒にご飯行ったんだよね」

「珍しいな、智樹が麗奈以外の女の子の話そんなにするの
てか、一緒にご飯食べたの?
好きなの?その子のこと」

「そんなんじゃないよ」

涼太に言われてびっくりした
確かに優香ちゃんはいい子だけど、好きという感情は考えたことなかった

「まあゆっくり考えろよ

俺はさ、真面目な話すると別に恋愛に関して智樹は前進んでいいと思うよ、てか、前に進むべきだと思うよ

この先ずっと麗奈を好きでいるでもいいと思うけど
俺は正直智樹には幸せになってほしい

思い出だけで人は幸せになれないから

今いる人を幸せにして、智樹には幸せになってほしい」
< 28 / 33 >

この作品をシェア

pagetop