異世界恋愛でしか摂取出来ない栄養がある。
……そうだった。ブライアンは兄王に嫌われていて、投獄された上に片目や色んなものを失うことになるんだけど、その憎しみはまず兄王の息子エイドリアンに向かった。
だって、兄王だって最も愛する息子を喪えば一番悲しいでしょって事なんだけど……。
「あのっ……ブライアン殿下」
「なんだ」
立ち去ろうとした寸前、私はブライアンに声を掛けた。
「私……ブライアン殿下の、お妃に立候補したいです! はいっ!」
「……はあ?」
私は真っ直ぐ右手を挙げてお妃になりたい意思表明をすると、ブライアンは腹の底から出したような声を出した。
何よ。失礼な……私は花も恥じらう年頃の、そこそこ可愛い貴族令嬢なのに、喜ぶところでしょー!!
◇◆◇
王弟に当たる王族なのに、ブライアンには婚約者は居ない。居ないというか、不遇の立場にある彼には用意されなかった。
彼の母は偶然前王の目に留まった踊り子で、王の子を産んだ後も放置されて、妃内の虐めで亡くなってしまった。その中でもブライアンは逞しく育ち、今では辺境を守る騎士団長にもなっている。
だって、兄王だって最も愛する息子を喪えば一番悲しいでしょって事なんだけど……。
「あのっ……ブライアン殿下」
「なんだ」
立ち去ろうとした寸前、私はブライアンに声を掛けた。
「私……ブライアン殿下の、お妃に立候補したいです! はいっ!」
「……はあ?」
私は真っ直ぐ右手を挙げてお妃になりたい意思表明をすると、ブライアンは腹の底から出したような声を出した。
何よ。失礼な……私は花も恥じらう年頃の、そこそこ可愛い貴族令嬢なのに、喜ぶところでしょー!!
◇◆◇
王弟に当たる王族なのに、ブライアンには婚約者は居ない。居ないというか、不遇の立場にある彼には用意されなかった。
彼の母は偶然前王の目に留まった踊り子で、王の子を産んだ後も放置されて、妃内の虐めで亡くなってしまった。その中でもブライアンは逞しく育ち、今では辺境を守る騎士団長にもなっている。