私の青春(実話)

思い出したこと③

「楠田~、何描いてるの?」


まだ教室に残って何か描いてる楠田。


「ちょっ!?見るなよ!」


楠田は慌てて絵を隠した。


「ねぇ、見せてよ!」


「…ちょっとだけな」


「え!すごい上手い!!楠田も絵を描くんだ~」


「七瀬みたいに人物は描けねぇよ」


「これ何?ロボット?」


「…もういいだろ。返せ」


「見せてくれてありがとう!すごかったなぁ~ファイリングしたいぐらい!」


「…そんなに言うなら…やるよ」


「え!?いいの!?やったー!!」


「その代わり…誰にも言うなよ」


「ダメなの?」


「茉奈ちゃんー。帰ろう」


私に声をかけたのは莉乃ちゃん。


「うん!帰ろう!」


「茉奈ちゃん、その紙何?」


「これはねー」


「おい!言うなよ!」


「うん!内緒~」


……。


莉乃ちゃんと2人きりになった。


「ねぇ莉乃ちゃん、この絵って何?」


「あ~それはねぇ…〇〇〇っていうアニメに出てくるやつ」


「へ~!どんな話だろう…みてみようかな」


「茉奈ちゃんの好きなアニメとはかけ離れてるけど…グロいシーンがあるからそこは好きかもね」


「そうなんだ!」


「…にしても。楠田が茉奈ちゃんに絵をあげるなんてねぇ」


「上手いよね!私の宝物!」


「うん。楠田が茉奈ちゃんに甘い理由が分かる」


「え?甘いの?」


「明らかに甘い」




思い出したこと③ 終
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