御曹司様の一目惚れ人生ゲーム〜私はただ愛されたかっただけ〜花村三姉妹   葉子と仁の物語
姉の圭衣との会社の拠点を東京へ移すことになり、アメリカでの残務処理が無事終了。やっと東京に戻ったのも束の間、妹の美愛が宿泊先のホテルに訪ねてきたのが始まり。


美愛が言うには、婚約者である雅さんがホテル9(クー)のロビーで女性と抱き合い、腕を組んでいたらしい。その上、彼には嘘をつかれていたとのことだ。


その話し合いのために訪れたホテル9(クー)のロビーで私たちを待っていてくれたのが、このホテルのオーナーで慶智の王子たちの一人、九条仁さん。




会議室のテーブルに着き、状況を把握するため、みんなを観察することにした。この重い雰囲気の中、お互いに自己紹介するのは難しいよね。


さっきから美愛を懇願する目で見つめているのが雅さんだろう。写真でしか見たことがなかったが、今は目の下にくっきりと隈ができ、憔悴しきっているのが手に取るようにわかる。


彼の隣の二人が今回問題を起こした張本人の問題児とその彼氏だろう。そして私たちを迎えに来てくれた九条さんと圭衣の彼氏の大和さんかな? 


うわぁー、圭衣のこと、心配そうに見てるよ。圭衣は……、ゲッ、めっちゃ(いか)ってんじゃん! 問題児のこと、睨んでるよ。今にも飛びかかりそう。こりゃ、圭衣の方が心配だわ。なんせ江戸っ子の美しい母さまの血を受け継いで、短気で喧嘩っ早い。圭衣よ、美愛のために冷静でいてくれ。きっと大和さんもわかっているのね。


さて、美愛は……、心ここにあらずって感じだわ。ここに居たくないんだな。


なんかこの話し合い、すんなり行かずにこじれそう……。










< 11 / 118 >

この作品をシェア

pagetop