御曹司様の一目惚れ人生ゲーム〜私はただ愛されたかっただけ〜花村三姉妹   葉子と仁の物語
サッパリしてリビングに行くと、圭衣は私が無理して抱え込んだ残務処理をしている。キッチンには美愛が、料理ができない私のために作り置きを用意してくれた。


こんなタイミングでも、また姉妹で集まれたことが嬉しい。久しぶりに三人で話に盛り上がった。


美愛は2月のカフェBon Bonのレセプションパーティーと婚約発表、そしてカフェBon Bonの開店にナーバスになっている。


一時期は婚約解消になるか心配したけれど、安心した。


私たちが集まると必ず恋バナになる。美愛の次はやはり私になった。二人とも私と仁のことについて興味津々で、目を輝かせ喜んでいる。


二人とも騙されてるよ、あいつに。
あいつはとんでもない腹黒なんだから。
素直な美愛がコロッと騙されるのはわかる。
しかし、何で圭衣、あんたまで?
あいつは王子なんてもんじゃないよ。
口が悪い大人子供のガキ大将だーー!


そんなことはもちろん言わない。一応『お付き合い』報告をしたが、罵倒し合ったことなどの詳細は省いた。詳細を伝えないだけで、何も嘘はついていない。なのに、何で罪悪感があるの? 自分の気持ちが揺れている。




夕方、圭衣と美愛が帰って行った。二人のおかげでゆっくり休むことができ、今回は回復も早いかも? やっぱり家族っていいな。


帰る前に、突然圭衣から言われたことがある。


『私も美愛も、葉子が話せる時が来るまで、話してくれるまで待ってるから。私たちはいつでも葉子の味方だからね!』


何も言わなくても、全部わかっていたんだな……。

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