御曹司様の一目惚れ人生ゲーム〜私はただ愛されたかっただけ〜花村三姉妹 葉子と仁の物語
「仁は何でも持っているから、迷っちゃったよ。これなら使ってもらえるかなって思って」
「ありがとう、葉子ちゃん。俺、すごく嬉しいよ」
「実は私も紫道さんに頼んだんだ……。仁、ずっと謝りたかったことがあるの」
「俺に?」
「うん。初めて食事に行った日のこと覚えている?」
「ああ、牛丼大盛りの日だろう?」
「そう、その日。私、とても失礼なことを仁に言っちゃったから。本当にごめんなさい」
「ああ、あれか? 謝らないでくれよ。俺だって酷いこと言った、ごめん……。でも初めてだよ、女性にプレゼントをもらうのも、あげるのも」
「えっ、嘘でしょう?」
半信半疑な様子で俺を見る彼女に、気まずそうに伝えた。
「本当だ。今まで誰とも付き合ったことがないからな、おまえ以外」
「えっ、で、でも……」
「ああ、もちろん女性との経験はそれなりにある。自慢できることじゃねぇが、全て遊びだった。この歳になって初めて一目惚れして、おまえと一生共にしたいって思ってる。付き合い始めてから、俺はずっと言ってるよな、結婚してくれって? まだ条件にあった3ヶ月は経ってないが、俺との同棲と結婚を本気で考えてほしい」
先程の半信半疑から、今度は困惑の色を浮かべた葉子ちゃん。しばらく考え込み、おもむろに話し始める。
「冗談か本気なのかわからなかったの。だって付き合い始めて短いじゃない? それに私たちって付き合った動機が……、普通じゃなかったし」
「おまえにとって、俺と付き合うことは毛頭なかったってわかってる。今はどうだ? 付き合って、俺のことを知り始めて、一緒に時間を過ごして。俺はおまえがいいんだよ。おまえの気持ちが知りたい」
「……、私は……」
「俺と一緒にいて、どう感じる?」
「安心する、仁と一緒にいると……、もっと仁と一緒にいて笑っていたい。でも同棲はもう少し待ってほしい。時間が欲しい」